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【まとめ】二項ロジスティック回帰分析をわかりやすく解説。

すごく久しぶりの記事になります。

大学院修士での最終審査が終わり、ようやく肩の荷がおりました。

私の研究では、フレイル高齢者の生活リズムについて取り扱いました。

自分の研究に関与しない種類の統計は正直そんなに知りませんが、二項ロジスティック回帰分析については、かなり勉強したので、忘備録してまとめておきます。

サンプル表の説明

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こちらにある表を使って説明します。これは私の研究結果の一部であり、「プレフレイル(体が弱っている高齢者)なのか、フレイルなし(健康な高齢者)なのかの予測因子として、握力と生活リズムが悪くなることだ」という結果を示しています。画像に①〜⑩まで示してあるので、それを一つずつ解説していきます。

①二項ロジスティック回帰分析

回帰分析は、一方の変数から他方の変数を予測する分析で、回帰式(例:y = a + bx)を作って、データxとデータyの関係を表すことができます。言い換えれば、双方の因果関係を仮定して、データxがデータyに与える影響の程度を知ることができるということです。

回帰分析の種類
  • 二項ロジスティック回帰分析:目的変数が2値
  • 多項ロジスティック回帰分析:目的変数が3値以上の名義尺度
  • 順序ロジスティック回帰分析:目的変数が3値以上の順序尺度

回帰分析にはいくつか種類がありますが、そのうち目的変数が”2値”あるのが、二項ロジスティック回帰分析です。

2値の説明をすると、”高齢者”という目的変数があり、それが”フレイルなし”か、”プレフレイル”か、その目的変数の分岐が2つあるということです。コンピュータが理解できるように、”フレイルなし”を0、”プレフレイル”を1とナンバーをつけています。

他の例では、”性別”という目的変数があり、それが”男性”か、”女性”か、分岐が2つあるから2値ということです。

さらに、”性別”という目的変数の分岐が、”男性”、”女性”バイセクシャルなら3値なので、多項ロジスティック回帰分析が適用になるということになります。

②目的変数

目的変数とは、回帰式(例:y = a + bx)では、yに該当し、調べたいことです。本研究では、フレイルなし”か、”プレフレイル”か、が調べたいことになります。人によって、従属変数や基準変数と表現されます。英語論文では、従属変数(dependent variable)と表記されることが多い気がします。

③説明変数

説明変数とは、回帰式(例:y = a + bx)では、xに該当し、yに影響を与える原因となっている変数です。本研究では、”握力”と”生活リズム”がそれに当たります。人によって、独立変数や予測変数と表現されます。英語論文では、独立変数(independent variable)と表記されることが多い気がします。

④決定係数(β) 

決定係数(β)とは、目的変数(y)への影響度を示します。これは、数字が0よりも離れるほど影響が強くなります。本研究では、”握力”が-0.18で、”生活リズム”が-8.78なので”生活リズム”の影響が強いことになります。

しかも、符号がマイナス(-)になっています。マイナスは、負の影響を意味するので、”生活リズム”の低下は、”プレフレイル(体が弱っている高齢者)”に強く影響するということになります。

⑤オッズ比

オッズ比は、決定係数と同じく目的変数(y)への影響度を示しています。これは、1から離れるほど、影響が強くなります。本研究では、”握力”が0.84で、”生活リズム”が0.0002なので”生活リズム”の影響が強いことになります。

しかも、1未満の場合は、負の影響を意味します。決定係数の理解と同じく、”生活リズム”の低下は、”プレフレイル(体が弱っている高齢者)”に強く影響するということになります。

⑥95%信頼区間

95%信頼区間とは、算出されたオッズ比が95%の確率でどの範囲にあるのかを示しています。本研究では、握力の信頼区間は、0.76から0.93となっており、オッズ比の0.84がこの範囲に入っています。

⑦P値

P値は有意差をみる指標です。本研究では、”握力”も”生活リズム”も0.01より小さいので有意差があったということになります。

しかし、回帰分析では抽出された説明変数がP<0.05であることが望ましいとされていますが、必須ではないのです。重要なのは、次の段落で説明する”モデルχ2検定”で有意性が保証されることです。

⑧モデルχ2検定

モデルχ2検定は、p<0.05だと、回帰式の有意性を保証する検定です。本研究では、p<0.0001なのでこの回帰式の有意性が保証されています。

⑨Hosmer&Lemeshowの検定

Hosmer&Lemeshow(ホスマー・レメショウ)検定は、モデルの適合度を調べます。p<0.05であればモデルは適合していないとされるので、本研究では、p = 0.33なので、適合していなくはない、つまり適合しているということになります。

⑩判別的中率

判別的中率とは、このモデルがどれくらい正確なのかを示す確率です。本研究では、68%であるため、100人中、68人が正しく”プレフレイル(体が弱っている高齢者)”と予測されていることになります。本当はできるだけ100%に近い方が良いので、68%の判別的中率は低い方だと言えます。

【補足】本研究の回帰モデル

では、今回の結果から導かれる回帰式はどのようになるかいうと、

y = 11.549 -0.18×握力 -8.78×生活リズム

※定数a = 11.549 ←SPSSなどの統計ソフトで自動で算出されます。値は毎回違います。

となります。

握力が30㎏で生活リズムが0.7だったら

y = 11.549 -0.18×30 -8.78×0.7

   =    11.549 -5.4 -6.146

   =    11.549 -5.4 -6.146

   = 0.003

このyの値は、以下の式に代入します。

p > 0.5なら目的変数1のプレフレイル、p < 0.5なら目的変数0のフレイルなしに分類

p = 1(1 + exp(-1 × y))

p = 1(1 + exp(-0.003))

p = 1(1 +0.997)
p = 0.501

⇨本症例は握力は30kgだが、生活リズムが乱れているのでプレフレイルに相当する

※exp(-0.003)は、エクセルのExp関数を使うと簡単に出てきます。

【補足】生活リズムは何を指している?

統計には関係ないことですが、今回の回帰分析の説明変数に生活リズムとあります。これは、日中と夜間の活動量の差を指しています。この差が大きいと動くときは動いて、寝るときは寝る、メリハリのある生活リズムということを意味しています。

記事の最後になりますが、目的変数の”生活リズム”というワードでイメージつきにくいときは、”生活のメリハリの程度”と解釈してもらって良いです。これは余談でした。

Unity Visual Studio2019をインストールしよう!「プロジェクトのターゲットのフレームワークがインストールされていません」のエラー対処

しばらくエディターを開いていないと、Visual Studioにこのような表示が出てくることが有ります。「プロジェクトのターゲットのフレームワークがインストールされていません」とエラーが出てきます。これが起こるとコードを書けなくなり、プログラミング学習を進めることができません。早急に解決が必要です。

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Unityそのものやエディターは年を追うごとにバージョンが変わっていきます。去年作成したスクリプトVisual Studio 2017では対応できないこともあるようです。そのようなときは、上の画像のような表記が出てくることがあります。

私の場合、1番目と3番目を押しても、画面が切り替わらなかったです。2番目を押すと継続して使用できることもありますが、一番簡単な方法として、もしUnity2019を使用しているのであれば、Visual Studioも2019年バージョンにしたほうがおすすめです。

 

まず、「Visual Studio2019」と検索しましょう。そうすると下の写真のような画面が出てきます。

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ここで、Community2019を選択します。真ん中の「Professional」版は個人または小規模企業向けで、「Enterprise」版は大規模企業向けなので、選択しません。

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次に上に画面がでてきます。

何のためにインストールするのか聞かれるので、「Unity」と書かれたチェックボックスをチェックして、Unity と一緒に使うためのプラグインもインストールしましょう。(後から追加でインストールすることもできる)
 

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次にこのような画面になりますので、インストールが終わるまでしばらく待ちます。

インストール後、再起動が求められるので、その通りにしましょう。

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 次に、Unity の External Script Editor の設定を Visual Studio 2017 から Visual Studio 2019 に変えましょう。やり方は、

【Edit】→【Preferences】→【External Tools】→【External Script Editorで使いたいエディタに変える】です。

これで、できると思います。

 

それでも、私の場合すぐにできませんでした。その理由はWindows8.1以前のバージョンを使用しているからです。

www.microsoft.com

上記のリンクにアクセスし、ダウンロードボタンを押します。

一番上の画像の場合、NET.Framework4.6のダウンロードを求められているので、実行してRelease Noteにアクセスし、NET.Framework4.6のダウンロードをします。

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ダウンロードして、パソコンの再起動をすることで晴れてVisual Studio2019を使うことができました。

Unityユーザーによって、Visual Studioが使えなくなる要因は、いろいろあるかと思いますが、Visual Studio2019がリリースされた昨今は、私のようなケースでできなくなる方がいるかもしれません。

「興味」と「関心」の違いと学術的な意見の紹介

こんにちは、まえぴです。

恋愛関係や夫婦関係でお互いに興味関心が向かなくなってきませんか。

マザーテレサは「愛の反対は無関心です」と説くように、相手に関心を向けることは”愛すること”そのものだと思います。

今日は、興味と関心の違いについてまとめてみました。

 

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興味と関心の違い

まず使い分けを意識していないだろう思われる2つの用語を紹介します。

興味はどの作業が楽しいと思えるかを経験的に判断した結果として出力されるものです。

また、興味は受動的なものです。相手や物に惹かれて、知りたい、近づきたいと思うものです。

私たちは、かっこいい人、かわいい人には興味が向きますよね。容姿に惹かれてもっとこの人のことを知りたい、仲良くなりたいって思うはずです。これは、あまりエネルギーを使っておらず、心理的には受動的な関心と言えます。

もちろん、どのような生い立ちなのか、趣味は何なのか、お相手にいろいろ聞くと、その質問行為は関心を持っているように見えますが、関心は持っているのですが、その質問に至らせた要因は見た目、これは受動的なものと言えます。

一方で、

関心は、行いたい作業、または行わなければならない作業について、過去の作業経験から得られた能力の認識と環境の影響から生成される新たな動機として出力されるものです。

また、関心は、注意を向けていたり、気に留めるようにする行為です。これは積極的なものです。

 つまり、関心には努力が必要ということです。相手に興味を持つ要素がなくても、相手のことを理解しようとするには、関心を持つ、コミュニケーションをとることが必要です。

 

単身赴任をする夫に関心のない妻の話

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ある架空の夫婦の話を紹介します。

妻が携帯電話を修理した後も、単身赴任中の夫に連絡を1か月とらなかった。これまでも、妻の関心が啓発されず、夫からなぜ1か月も連絡をしないで平気でいられるのか、を問われ妻は葛藤していた。

夫に対して、葛藤している要因は、興味・関心の欠如である。「好き」、「愛したい」、「愛されたい」など情的な感情があれば、良いのですが。。。

ここで、もう少し、「興味と関心」を深く考えてみましょう。

一般的に、行為(話しかける、電話するなど)に至るには、まず動機がきっかけにあり、行動して、さらに、その行動を継続させる因子が強ければ、興味・関心が生成される。

妻は、結婚当初からあらゆる人に対する興味が薄い人でした。そのため、妻は「結婚を通じて人に愛せるようになりたい」という目標を持っていました。これは人に関心を持とうとする動機付けです。

 

①動機の生成

 

人が行動する最初のステップは、行動しようと考える動機の生成です。この動機は自分で目標を作り出す個人目標と周りから与えられる環境目標に結びつきます。動機には2種類あるのです。

個人目標とは

例えば、A子さんは、健康増進のために毎朝ウォーキングをはじめ、継続した結果、体の調子が良くなり、道で出会うウォーキング仲間ができ、充実する日々を過ごせたとします。

しかし、個人の中だけに生じるものなので、始めようと思えばすぐに始められるが、やめようと思えばすぐにやめられる、熱しやすく冷めやすい動機です。これは「結婚を通じて人を愛せるようになりたい」という動機も、個人目標に該当します。

環境目標とは

環境目標は、周囲の人の中で優位な位置に立つなど、周りとの関係の中で安定的な立ち位置を形成しようと動機を生成します。例えば、一人ではウォーキングを続けられないと思ったA子さんは、町内で行うウォーキングサークルに加入しました。周りの人が行っていることで自分も継続することができ、さらにサークルの運営にかかわるようになりました。環境目標は、一度始めるとやらないといけないという束縛が生じ、継続を余儀なくされます。

 

②継続因子

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さまざまな動機で夫婦で連絡しあったとしても、それが継続できるか否かは、環境の影響を受けずに、能動的に行動を継続する因子、すなわち「楽しいという感覚」があるかどうかです。

「楽しいという感覚」フロー体験

チクセントミハイが見たところによれば、明確に列挙することができるフロー体験(忘我体験)の構成要素が存在する。彼は8つ挙げている。

1.明確な目的(予想と法則が認識できる)
2.専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)
3.自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
4.時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更
5.直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
6.能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)
7.状況や活動を自分で制御している感覚。
8.活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。

フローを経験するためにこれら要素のすべてが必要というわけではありません。

例えば、「時間に忘れて没頭している状態」、「苦にならないでいつまでも継続したいと感じる状態」と感じる状態であれば、夫婦間のやり取りは興味・関心のある活動であると言えます。

 チクセントミハイのTEDでの講演内容がYoutubeでアップされていました。字幕付きでフローについて理解しやすくなるかもしれません。


ミハイル・チクセントミハイ 「フロー体験」

「できる感覚」自己効力感

もう一つ継続できる因子として、「できる感覚」があると、継続の力になります。

「できる」という感覚は、自己の経験や判断によって生み出されます。そのため、成功体験が続いている作業であれば強くできる感覚を生み出します。逆に、失敗が続くとできるという感覚は想起されにくくなります。

バンデューラは「できる感覚」を自己効力感と呼んでいます。「ある行動を起こす前にその個人が感じる自己遂行可能感、つまり自分にはこのようなことがここまでできるという考え」のことです。自己効力感はさらに、効力予期と結果予期によって分かれています。結果予期は、「ある行動がどのような結果を生み出すかという予期」であり、効力予期は「ある結果を生み出すための行動をどの程度うまくできるかという予期」です。

 「できる!」と思えるまでには多くの経験が必要です。その経験は、成功体験の積み重ねが大切と言えます。

 

まとめ

興味関心は以下の手順で作られる。

「動機の生成」→「継続因子」→「興味・関心の生成」となります。

興味と関心は少し違うこと、そして、興味関心が生まれるにはいくつかプロセスがあって、興味関心が確立していくにもポイントがあることを踏まえてもらえたらと思います。

 

読書レビュー ~捨て本、堀江貴文著~

こんにちは、まえぴです。

今日は、堀江貴文さんの新書、捨て本の紹介です。

堀江さんの幼いころからのエピソードから自分が学んだことなどを多く記載された自叙伝的な本となっています。本書は、コラムが豆知識であり、非常に面白い内容になっていることも特徴になっています。コラムの中から感銘を受けたところを紹介をしていきます。

 

捨て本

捨て本

 

 

正体不明の不安から逃れるのか。自己投資に向き合うのか。

日本人の多くは、「いざというときのために備えてなさい」と、脅されるように貯金を推奨されてきた。だが、「いざというとき」とは、何だろう?貯金型思考は、この瞬間にありもしない、「いざ」という正体不明の不安を軽減するための呪縛でしかない。(中略)

「貯金がないと不安」という人は多い。自信がないからだ。人生を切り開く、己の能力を信用していない(または磨く努力をしていない)から、財力があればどうにかなるという、お金への残念な妄信に陥ってしまう。もし確かな自信を築いていれば、手元のお金は投資に回せるはずだ。

 「貯金額が多い=幸せ or 安心」という既成概念からの脱却をしましょう。10年前、現在のようにインターネットとスマートフォンの普及が広がり、生活に欠かせないものになるとは考えも及ばなかったと思います。将来のことを危惧しすぎても予測がつかないものです。今を生きるって大事だと思います。

持ち家は安心感を軽く上回るリスクだらけ

長期ローンに固定資産税の支払い義務、近所に迷惑行為をする人が住む危険性、自然災害、経年劣化、火災、ライフスタイルの変化への対応のしづらさ・・・もう本当に住宅購入はリスクだらけだ。理想の家と出会い、何の不満もないというなら結構だが、根拠のあいまいな将来の安心感が理由なのであれば、まるで薦められない。何より「拠点の固定化」により、移動や行動、つまり人生における「選択の自由」にリミッターがかかってしまうという点が痛い。持ち家信仰は、今のように変化の激しい時代には真っ先に捨てるべきだ。

「持ち家信仰」はもともとは、戦後、池田勇人内閣で実施された所得倍増計画の一環として唱えられた考えでした。当時、GDPを拡大させるには、家を建てることを推奨することが手っ取り早かったと言えます。住宅を一棟建てると、そこに資材や設備が売れ、大工職人に給与が入り、そのお金が生活費として周り、お金が社会に循環されるため、経済効果がありました。しかし、中古住宅にきちんと値段がつく欧米と異なり、築年数を気にする傾向にある日本では、購入した瞬間から住宅の価値は下がり、築20年で価値はゼロになってしまうことは、知る人はすでに知っていることです。

家族の血のつながりを重要視しすぎてはいけない

血のつながりってそんなに大切だろうか?親子間の苦しみは、血のつながりを必要以上に重要視する、人間の錯覚に起因していると思う。値はつながらずとも、愛情の豊かな家庭は作れるのだ。実子にこだわらなくても、身寄りのない子供を養子として引き受ける方法もある。

堀江さんは、離婚の経験から「結婚はしなくていい」とはっきり述べています。多動力を生かして、仕事と遊びの境目なく動く人からすると家庭というのは自分の行動に制限を掛けるものになってしまうのかもしれません。「結婚する」というのは、「一人の人生」から「二人の人生」に出発していくことですよね。一人で生きるのも、二人で生きるのも、もはや個人の自由の時代だと思います。一昔前に、絶対結婚すべきだ、女性は早く結婚して子供を産むだとか、離婚すべきでないとか、それらはみんなの考えでは少なくともなくなってきています。

単語を丸暗記して外国人と積極的に話せば語学は上達する

語学を学ぶ際の選択肢として、留学があげられるが、あまりいい印象を持てない。語学や世界情勢を学びたいという、真剣な気持ちは結構だが、それはスマホ一台で事足りるのではないか。そもそも語学は、単語をひたすら暗記すればなんとかなるものだ。留学先でないと入手できない知識や経験も、昔ほどはない。大半は、日本ではさえないから、海外に行ったらなんとかなるんじゃないかという甘えだと思う。

僕は、20歳の時にフィジーと、21歳の時にオーストラリアに1か月ずつ語学留学をしていました。大学生のアルバイトしたお金で行けそうなところがフィジーだったからです。インド人のホストファミリーの家に泊まりながら、中学レベルの英語の授業を英語で受けていました。事前に予習もしないで、いきなり日本を出てそこで話せる会話は、「yes」や「OK」など本当に稚拙な英語、たかが一か月じゃスキルは上がりませんでした。一緒に授業を受ける人は、授業料が安い関係で自分と同じように日本人の大学生が9割5分でした。20歳になっても、しかもこんな外国に来てまでも、敵仲間で群れを作り、”You look like potato(じゃがいもみたいだね)”と数人で顔指しながら悪口を言われたりもしました。英語のスラングを言われた後に、”Do you understand?(言ってることわかる?)”って言われたり、とにかく民度の低い人が多かったです。留学すれば、自分が何か変われるのではないかと思った自分が甘かったと思いました。ホームステイしたこと、きれいな海を見たこと、町で国柄を感じた事、それらの体験自体は思い出となっています。今は、オンライン英会話でどこでも気軽にお手頃な値段でできるので、それで十分だと思います。

 

最後に

この本の終章に、「捨てるため」の本だ。と記載してあり、最後まで読んだ人は、この本を捨てることが推奨されています(笑)

僕は、さっそく誰かに譲ろうかと思います。

感覚統合とは? 〜噛み砕いて説明〜

こんにちは、まえぴです

療育に携わる専門職や障がいを持つお子さんを持つ親なら聞いたことがあると思います。「感覚統合」は、子どもがなぜ一般常識では考えられない行動をしているのか、その理解に役に立ちます。子供の立場になって考えることができるので、支援の在り方がとても変わるのです。子供がどのような状態になっているのかを理屈で理解することで、変に子供にイライラしてきついことを言ってしまったり、何をしていいのかわからなくなって放置させることもなくなるでしょう。しかし、この「感覚統合」は、いろいろな書籍で専門職でない方でもわかりやすいような簡単な言葉で書いてくれていて、普及が進んでいる一方で、実際の子供を目の前にすると、「感覚」って目に見えないものなのでなかなか理解が難しいという方もいるかと思います。この記事では、初心者が勉強して、なんでそういう解釈ができるの?など、初学者が感覚統合の書籍を読んで疑問に思うであろう内容をまとめていきたいと思います。

 

感覚統合Q&A 改訂第2版―子どもの理解と援助のために

感覚統合Q&A 改訂第2版―子どもの理解と援助のために

 

 

感覚統合(Sensory Integration;SI)とは

脳には自分の体と環境から感覚刺激を整理整頓し、環境の中で体を有効に使うことができるようにする働きがあります。感覚統合とは、その脳がいろんな感覚情報をまとめて、うまく使える形に組織化し適切な行動として表出することです。また、ひとが、身の回りの世界(外界)の中で、安心して、能動的に、目的的に、適応的に、外界と携わり、楽しさや自己効力感を高めることなどに貢献する機能とも言えます。

感覚統合の遊びが目指すところ

ブランコが上手になることが感覚統合の目的ではありません。周りにたくさん遊ぶものがあるのに、遊びを自分で展開できない子供が多くなっています。歩くのも下手、ジャンプも下手、真似して運動もできない不器用さがあって、「できない体」が「できない実感」を生みます。活動をする前から、「無理」「できない」という言葉を言う子供になります。ただし、できないものは、やらせないということではありません。例えば、勉強が苦手な子供がいるとします。テストで点数をとれなかったり、授業についていけなかったりして自信を失うこともあるでしょうが、勉強で失った自信は勉強で取り戻すしかないと思うのです。他に変えることは難しいです。なぜなら勉強からは逃れられないからです。しかし、好きと苦手は違います。運動は不器用だけど運動は好きだという子供も多いです。子どものできるところから、「できる!という実感」と「やりたいことができる体」を育み、やりたいことが自然と生まれるように、支援していくことが子どもの自律を高めてくれます。

感覚統合で大事にする3つの感覚

いわゆる5感とは、触覚、視覚、嗅覚、味覚、聴覚があります。しかし、感覚統合では、前庭感覚、固有感覚という自分の体の中で感じる感覚を大事にします。どの感覚も大切ですが、自覚しにくく無意識下で処理される前庭感覚固有感覚、そして触覚に焦点を当てて、子どもの行動を観察します。

前庭感覚

前庭感覚とは、すなわち重力を感じる感覚です。耳石という受容器がありまして、体が傾くと重力によって耳石が移動することで、毛(有毛細胞)が下に引っ張られます。この時、”下”を感じます。「”下”がわかる=”上”がわかる」ということです。これを受け取ることでバランス機能が保たれます。

筋緊張について

筋緊張とは、体を動かしていないにも生じる持続的な筋の収縮の状態のことを指します。通常姿勢を保つために、一定の筋緊張が生じているとともに、筋緊張の一定の幅によって、身体の安定性と可動性が保たれています。

バランスについて

バランスとは、姿勢を保ったり不安定な姿勢から速やかに回復させる能力のことです。例えば、歩行中に足でバナナを踏んで、滑ったとします。その時頭が動いて、前庭感覚が働きます。体幹・四肢の筋緊張を高め、姿勢の崩れを防ごうとします。

固有感覚

固有感覚とは、関節の動きや位置、動きに対する抵抗感などの刺激を感知します。固有受容器の中に、筋紡錘とゴルジ腱器官があります。体(関節)が動く=筋の長さが変わる(どこかの筋が伸びる)=Ib,Ia,Ⅱニューロンから求心的刺激が脳へ投射されます。つまり、筋をたくさん収縮させる=固有感覚をたくさん刺激することになります。

力加減

微細な力の調節には、固有感覚が関わっています。ペットボトルを飲むときに握りつぶしてしまう子は、物を持った時の質感から筋や関節に伝わる抵抗感を適切に感じることができず、程よい加減で持つことができていない状態です。このような子には、「”優しく”、”そーっと”持って」がわかりません。優しくってどれくらいなの?ってなります。

身体図式とボディイメージ

身体図式とは固有感覚からの情報を無意識的に処理し、自分の体がどのようになっているかを把握することです。身体図式はボディシェマとも言います。ある隙間を見たら、自分の体を横向きにしてすり抜けることができますが、これを無意識で行っています。これが身体図式です。また、見えていなくても肘が曲げられている、伸ばされているこれがわかるのも、身体図式です。混同しやすい言葉として、ボディイメージがあります。ボディイメージは無意識ではなく視覚が含まれた体の認識です。人物画を書くときはボディイメージを使っています。ある体操を子供に模倣させるとき、自分の視界に入る範囲であれば上手に模倣できていても、腕を視界より上や横など外れると上手にできないことがあります。見えないと適切に自分の体の位置を把握できていないので、この場合身体図式が未熟と言えます。

触覚

触覚とは、皮膚への刺激を感知し、対象の素材、形状を認識します。もともと体を守るセンサーの役割があるので、防衛機能があります。新生児は、母(人)と触れ合って、ここから自分の体、ここから外界と感じます。いわば、触覚は体の輪郭を感じると言えます。触覚と言えば触覚過敏という言葉があります。その感覚の感じ方に対する配慮をし、嫌な感覚は感じにくいようにすることも必要です。例えば小麦粉粘土を遊んでいるときに、いつでも手洗いができる、手袋を用意する、道具を介して遊べる準備をする、困ったときにヘルプカードを用意しておくなどの配慮をしておくとよいでしょう。

子どもの行動の理解

つま先立ち

運動麻痺がなく、日常は踵を付けて普通に歩いていても、時々つま先立ちやつま先歩きをしている場合があります。理由として、足の裏の感覚が過敏で、特定の感触の上では足裏を付けることができない場合があります。靴下を履いているときは、足の裏をしっかりつけることができても、裸足ではできない時があります。他の理由として、感じにくい感覚(固有感覚と前庭感覚)を感じようとしている場合です。どのような時に感じにくい感覚を感じるかと言いますと、テンションが高い、興奮しているときにもつま先立ちになることがあります。

激しい遊びを好む

固有感覚を使う=筋肉をつかうということです。

すっきりさせたい、気持ちを落ち着かせたい(脳を沈静化させたい)。そういう時に、固有感覚を使う行動が増えてきます。だから、人にかみつく、突進する、トランポリンを行うという行動になります。

落ち着かなくてうろうろしている

前庭感覚を求めている行動と言えます。歩行は、固有感覚も入りますが前庭感覚のほうが多く入る活動です。足りない刺激を自分で補うために行います。くるくる回ったり、ブランコに乗り続けたり、そういう行動を継続することで、脳の覚醒調整を行っています。結果的に多動で落ち着きのない子に見えます。

介入の原則 

感覚欲求を(sensory need)を満たす活動を十分に提供すること

※やりたいことばかりやらせていたら、ずっとピョンピョン跳ねることが癖になってこだわりになるのではないかと意見言う人がいます。しかし、臨床的には、その感覚を強く求めることはなく、満たされて求めなくなると言われています。

②一日の中に静的活動と動的活動をバランスよく組み込む

好きな感覚を含んだ遊びを提供すると、苦手な感覚も受け入れてもらいやすいです。

遊びの提供するときの考え方

すべての遊び(活動)には、前庭感覚、固有感覚、触覚は含まれています。ただ、どの感覚が一番入っているのかを、メインの感覚なのかを考えておく必があります。

前庭感覚の遊びは、ブランコ、コーヒーカップ、スクーターボード、ロール、走るなどです。

固有感覚の遊びは、腕相撲、押し相撲、重たいものを運ぶ、雑巾がけ、お尻歩きやアヒル歩き等の負荷の掛かる姿勢で移動するなどです。

触覚の遊びは、砂遊び、ボールプール、小麦粉粘土などです。

ただ、遊びは遊び方によって、どの感覚がメインになるかが容易に変わります。例えば、ボールプールはさわさわ~と触るのであれば触覚の入力がメインですが、高いところからダイブして筋への刺激を楽しんだり、この中でずっといるとリラックスする子もいて失禁する場合もあり、固有感覚の入力がメインとなります。

もう一つ、区別して理解しておいたほうがよい遊びの提供の仕方があります。感覚を”入れる”遊びと感覚を”使う”遊びは違うということです。例えば、前庭感覚を入れる遊びはブランコです。しかし、前庭感覚を使っているのではなく、ただ入っているのです。一方で、前庭感覚を使う遊びは平均台です。しかし、前庭感覚が入っているのではなく使っているのです。平均台は、前提として前庭感覚がある程度できないと、その遊び自体を遂行できません。

また別の例を出します。固有感覚を入れる遊びは、ロープを引っ張るなどの踏ん張り遊びです。その遊びを通じて姿勢保持の経験を促します。一方で固有感覚を使う遊びは、ジャングルジムをくぐるなどの身のこなし遊びです。この点は区別しておいたほうが、遊びの目的をはっきり説明できる療育を提供できるでしょう。介入の原則にもあるように、苦手な感覚や活動に克服してもらうことは必要ですが、まずsensory needを満たす活動を十分に提供することが重要です。sensory needを満たす活動というのは、その感覚が自然と入る遊びのことです。それと、バランスを使う遊びや身のこなしの遊びは区別しましょうということです。

 

 

最後に

感覚統合の理解を深めるには、書籍やセミナーで知識を深めるだけでなく現場やお子さんの様子を観察することが大事です。観察するにしても知識がなければ、単なる行動として流れてしまいます。また子供の味方になるには、共感的理解を必要とします。共感は気持ちでわかってあげるだけではなく、知識が必要です。なぜなら、知識がないと、「なんでそんなにトランポリンやっているの?」、「無駄に走り回っているなぁ」とか思います。自閉症の感覚は、ふつう我々にわからないものです。しかし、気持ちだけではなく知識を身に着けることで、彼らの脳には意味のある行動なんだと思うようになると思います。従来のやり方にとらわれず、支援を創造していきましょう。

PNFの哲学と基本原理 

こんにちは、まえぴです

昨年からPNFの勉強を続けていまして、PNFの哲学がなんとなくわかってきました。細かい、触り方やそれぞれの体の動かし方(パターン)についてではなく、基本原理をまとめていきたいと思います。PNFが1940年ごろに提唱されて、現在も続いているということは少なくとも間違った理論ではないことだと思いますので、これを機にPNFに対する理解を深めていってもらえたらと思います。

 

目次

 そもそもPNFとは、その定義。

日本PNF学会によると、以下のようにPNFの紹介がされています。数ある徒手療法、治療テクニックの一つと言えます。

1940年代の後半に、医師であるKabat博士がポリオ後遺症患者の筋収縮を高めるための生理学的理論を構築し、KnottとVossの理学療法士と一緒に開発した運動療法PNF (proprioceptive neuromuscular facilitaition;固有受容性神経筋促通法)である。

 PNFは、

Proprioceptive:固有受容性

Neuromuscular:神経と筋に関すること

Facilitaition:促通ー刺激に対して反応しやすくなること

これらの3つの要素のある英単語の頭文字をとって省略したものです。

PNFとは、生体組織を動かすことにより人体に存在する様々な感覚受容器を刺激し、神経、筋などのなたら気を高め、動作等を含む身体機能を向上させる方法のことです。方法というと、手技として開発されたように見えますが、現在はPNFは手技ではなく、コンセプト(概念)であるとされています。

促通(荷重)することで、

●神経ー筋の活動が活発になり動作の性質が変化する

●困難だった動作が楽にできるようになる

●よりスムーズに、より正確に、より早くできるようになる

これらをできるようになることがPNFの考え方を使う目的であると言えます。

 

PNFの哲学

PNFの哲学は以下の5つです。

1.ポジティブ・アプローチ Positive approach

2.機能的アプローチ Functional approach

3.潜在能力 Mobilize reserves 

4.全体像をとらえる Consider the whole person

5.運動制御理論と運動学習理論の利用 Use of Motor Learning and Motor Control principles

 

1.ポジティブ・アプローチについて

患者さんにできないことをさせようとしない。患者さんが今できることは何か、今患者さんにしてもらえることはなんだろうか、それを考えて提供することだと言えます。

運動を引き出す際に、痛み刺激は邪魔になります。筋の出力を抑えるのは痛み刺激です。ですので、痛みのないように関わることは重要だと言えます。このように、様々な面でポジティブに捉える事が重要であるという哲学です。

2.機能的アプローチについて

国際生活機能分類ICF)の利用をし、機能を重視した評価と治療を行うことです。

これは、活動、参加を無視して機能訓練に重きを置くということではありません。

全ての関わりは対象者の活動と参加に焦点を当てて行わなければいけない、といけないと思います。例えば関節可動域を広げる事や、筋力を強くする事は、最終的には対象者の活動や参加に繋げていく視点です。

 

例えば『股関節屈曲制限』という障害があったとしても歩ける人は歩くことができます。歩けることで参加できるとします。だとすれば、股関節屈曲制限は別に障害ではありません。しかし、股関節屈曲制限の原因で歩き方がおかしくなっていて、その歩き方をしているために、反対の下肢の異常な筋緊張や、腹筋に比べた背筋の相対的な過緊張、腰椎の過度な前弯など構造的に体のゆがみが生じたとします。その歪みが持続すると、疼痛や変形など二次障害が予測され近い将来参加が阻害されると予測されるのであれば、なにかしらのアプローチが出てくる可能性はあります。

このように障害を捉えるのに”機能面”の問題を言うのではなく、参加や活動が阻害されている状態を障害と捉えることがICFで謳われていることのように思われます。

つまり、『障害とは、機能の制限ではなく活動や参加の制限』であると言えます。

その点を押さえた上で、活動・参加の制限の原因となる機能の程度にアプローチ、すなわち機能的アプローチをとらえていきましょう。

 

3.潜在能力

積極的に患者の参加を促し、潜在能力を引き出すことは重要です。その引き出した能力を集中的なトレーニングによって、学習し日常の中で使えるようにする必要があります。また、取る姿勢(背臥位・腹臥位・座位など)、活動、そして環境を変えて練習する必要があります。

 

また、引き出した潜在能力を運動学習させ日常に使えるようにしなければいけない。その為には繰り返し練習する必要がある。また、日常生活で考えられる肢位や方法で練習する必要があります。

積極的な参加とは、ホームプログラムや家族支援といった自主トレーニングプログラムの中でこそ活きてきます。セラピストがいなければ、できないプログラムというのは、本当の意味で自立ではなく、セラピストに依存している状態と言えます。繰り返しの練習の中で、如何にセラピストの手を触れないように運動を促すかが重要だと思われます。

4.全体像を捉える

 ICFを活用して全体像を評価するということであると言えます。

 

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ICFの概念図

5.運動制御理論と運動学習理論の活用

運動制御(Motor Control)には、

1.Mobility(可動性):運動を開始したり、十分に動くことができること

2.Stability(安定性):肢位(姿勢)を安定させることができること

3.Mobility on Stability(安定性の中での可動性):安定性の中での運動性があること

4.Skill(巧緻性):ある肢位から動くことができ、安定した体幹と四肢とその環境をコントロールできること

これらの順番に難易度が上がっていくと言われている。

特に、3番目のMobility on Stabilityは重要な考え方だと思っています。例えば、肩甲胸郭関節の安定性(Stability)があることで、肩甲上腕関節の可動性(Mobility)があります。また、on elbowで体幹を床から浮かせた状態を維持(Stability)することで、片方の手を前方に伸ばすこと(Mobility)が生じます。あらゆる運動にこの考えが適用されます。

そして、4番目のSkillは、座位姿勢を保てる(Stability)があって、上肢、手指の可動性(Mobility)が可能となり、さらに上肢・手指で何か活動をするとなった際は、Skill(巧緻性)が必要です。姿勢が安定し、末端の可動性があるだけではなく、実用的にするためには、最終的には巧緻性が必要だということだと思います。

 

運動学習(Motor Learning)には

1.Cognitive Stage(認知段階)

2.Associative Stage(連合段階)

3.Autonomous Stage(自律段階)

と段階があります。

運動課題を実行するために、多くの戦略が試みられます。ある運動パターンを患者に行わせたいときは、他動的に患者の関節を動かす(他動運動)からはじめ、そこから、患者にも一緒に関節を動かしてもらう(自動介助運動)、患者に動かしてもらう(自動運動)と徐々に患者に自律して運動してもらえるように介入していきます。

 

PNFの基本原理

基本原理には12項目あります。その中の以下の3つが治療の原理として使われます。

1.最適な抵抗

2.関節刺激(牽引と圧縮)

3.伸張刺激

 

1.最適な抵抗

最適な抵抗とは、自動運動が全可動域を滑らかに運動できる程度の抵抗量のことです。患者がその抵抗に対し、震え始めたらその抵抗は強すぎて最適とは言えません。この抵抗は、単純に筋活動の促通や筋力強化だけでなく、運動方向をわかりやすくすることも目的になります。抵抗のある方向に対して、患者が力を加えることができます。なお、このとき、セラピストはセラピストの指で抵抗を掛けますが、できるだけ手の力を抜いて行うことが大事です。セラピストは患者の反応を見なくては感じなくてはいけません。できるだけ、手の力を抜いてセラピストの体で抵抗を掛ける感じで行うことが良いとされます。そのためには、関節運動方向にあった適切な位置にセラピストはポジションを取らないといけないです。セラピストの手は抵抗を加える運動効果器であるのと同時に、患者の反応を感じる受容器でもあります。

 

2.関節刺激

関節刺激とは、関節の中にある固有受容器を刺激することで、方法は牽引と圧縮があります。

牽引は、徒手による関節周囲の組織を伸張することです。

目的は筋の反応と運動を高めることです。

圧縮は、徒手による関節周囲の組織を圧迫することです。

目的は関節の安定性の促進、体重負荷や抗重力筋の収縮の促進、同時収縮による安定性の促進することです。

注意点としてどちらの方法も、関節に不安定性があると疼痛が引き起こされることがあることです。

 

3.ストレッチ

いわゆる普通のストレッチは、エロンゲーション(Elongation)と言います。PNFでのストレッチは、エロンゲーションにクイックストレッチを加えたものです。クイックストレッチは、筋に速い伸張刺激を加えるストレッチです。筋の収縮を促進し、弱い筋群の反応時間の促進を目的とします。

 

すぐに使えるテクニック

PNFテクニックは10個に分類されていますが、そのうち2つ紹介します。すぐに臨床で使えそうなものをピックアップしました。

1.Combination of Isotonics:筋のコントロールを教える

筋の収縮の種類を意識して患者に行わせる運動を考慮します。例えば、持続性の収縮からはじめ、次いで異なるタイプの求心性収縮、遠心性収縮をさせます。目的は筋運動のコントロール、筋活動や持久性の向上、協調的な筋活動の賦活などです。

2.Repeated Stretch through range:運動時の筋収縮を高める

セラピストが目的とする筋群に十分なエロンゲーションを加えた状態にもっていきます。伸張反射を誘発させるには、クイックストレッチを必要な筋群に加えます。この時に、セラピストは口頭指示を出して、患者自身の随意的な努力の筋の収縮を引き出すことができます。運動中に、患者の随意運動や筋収縮が低下したと感じられたら、再びクイックストレッチを行い、再度筋紡錘を刺激し伸張反射を誘発します。

 

まとめ

PNFの哲学と基本原理は以上となります。

上記に紹介した哲学は、PNFの参考書等に記載されているものよりも端的で説明が省かれています。また、基本原理は12個、テクニックは10個と実際はもっと多く、細かく分類されています。このブログだけではPNFの理解する最初のステップとして、もっと勉強したい場合は、参考書や各地で開催されるPNFのセミナーに参加されることをお勧めします。

 

読書レビュー~セカンドID、小橋賢児著を読んでみて、「夢」について考えさせられた~

こんにちは、まえぴです

 

セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方

セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方

 

今日は、小橋賢児さんが執筆した、「セカンドID、「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方」のまとめをしたいと思います。この本は、自己啓発本でもビジネス書でもありません。小橋賢児さんの生い立ちから現在携わっているプロジェクトを行うに至るまでにどんな経験と思いをもって、歩んできたのかを自伝的に書いている本と言えます。特に、この本では「夢」というものを美化しすぎている今までの慣習的な考え方を崩してくれるようなリアルな「夢」の実現の体験記のようなものだと思います。

 

 

現在(2019年)、40歳の小橋賢児さんの肩書は、LeaR株式会社代表取締役、クリエイティブディレクターです。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会主催の「東京2020NIPPONフェスティバル」のクリエイティブディレクターに就任しています。

 

今でこそ、映画監督、クリエイティブディレクター、イベントのプロデューサーなど、やりたいこと楽しいと感じていることをやることができているようです。

 

上記のように、小橋さんははこれまでの人生で様々なアイデンティティに出会ってきていますが、それらのどのアイデンティティも彼自身が目指していたものでも強く願っていた夢でもないようです。「その場で感じた事、その時にできることを一つ一つやった結果、気づくとできた未来だった」と話しています。

 

小橋さんは、現代は便利になった一方で本当の「夢」や「目標」が作りにくいとも話しています。

情報かが進み、いつ、どこにいても世界中の情報にアクセスできる反面、情報ばかりが先行し、実際に体験せずにやった気になってしまう。”夢にできそうなこと”がそこら中にあふれ、目移りし、僕らを惑わす。

いい学校を出るよりも、自分あるものを追いかけていくうちに、気づいたらそれが自分の目的になっていた、という感覚が本来の夢の姿のような気がしたんだ

大きな夢を掲げてしまうと、その夢までの距離が遠すぎて、傷つくことを直感的にわかっていた。目の前にあることや出会いを一つ一つ紡いでいくしかできなかったし、「いまの夢は?」と聞かれてもピンと来ない。

 など、一般的な「夢」や「目標」に対する捉え方と違う内容を述べています。つまり、夢を持つことのデメリットがあるように思われます。

「夢」という言葉は多くの自己啓発系の本で、よく使われます。「成功」や「お金持ち」という言葉に抵抗がある人でも、「夢をもつ」ことは素晴らしいことであると思われます。子供のころからの夢をかなえた人は、目標を明確に決めて努力し続けた人が多いと思います。その例として、元メジャーリーガーのイチローさんの小学校の卒業文集があります。

僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校と全国大会に出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は3歳の時から練習を始めています。3歳から7歳までは、半年ぐらいやっていましたが、3年生の時かrあ今までは365日中360日は激しい練習をやっています。だから、1週間の中で、友達と遊べる時間は、5,6時間です。そんなに練習をやっているだから必ずプロ野球選手になれると思います。(中略)そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。とにかく、一番大きな夢はプロ野球選手になることです。

達成すべきゴールから逆算して目標をクリアするための毎日のタスクが文集には明記してあります。自己啓発書に記載してあるような成功哲学を実行していると言えます。

 

小橋さんが「自分の経験を通して思うのは、さまざまな職業を経験したことで、自分が心から思うことに少しずつ出会うことができた」と述べています。おそらく、「夢」や「やりたいこと」というのは、最初からこれだ!って決めるのではなく、今できそうなこと、やりたいことを素直に受け止め、実践し、いろいろ経験していく中で、やりたいことが見つかっていくということなのだと思います。言い換えれば、(今できることをやる)走りながら(やりたいこと)夢を見つけるという感じでしょうか。

 

旧皇族竹田恒泰さんの著書「日本人が一生使える勉強法」の中に以下の一節があります。

 

日本人が一生使える勉強法 (PHP新書)

日本人が一生使える勉強法 (PHP新書)

 

 

夢を描くには、それなりの能力が必要であるということを忘れてはいけません。幼少のころから本当にやりたいことが定まる人はまれです。幼少の夢を持ち続けて大成する人は10万人に1人いるかいないか。そうした人には迷いがありませんから、自己啓発書などを読むことはないでしょう。

夢を安易に固定化すると、自分の可能性を制限してしまうことを述べています。夢を固定化すると、自分が経験するかもしれない出来事にも制限をしかねないです。私たちは、見たり聞いたり体験する経験して、記憶し、その記憶の中から心が動かされるものを選んで、やり始めるものだと思うのです。例えば、医者は将来安定だからという理由で、それを目指して受験勉強を続けていたとします。しかし、医者になるためにはセンター試験ですごく高い点数を取らないといけないです。数年の浪人で済めばよいですが、そうでなければ本人が苦しんでしまうと思うのです。夢は安易に固定せず、心からやりたいと思えることをやればよいのだと思います。大学に行きたいと思わないのであれば無理して大学に行く必要もないと思います。いろいろ経験していくうちに、やりたいことが気づいてくるはずです。

 

最後に、この本を知ったきっかけの動画を載せておきます。


仕事にできるような「好きなこと」を探すには?【小橋賢児×堀江貴文】

 

やったことが何かにつながるかわからない。

すぐに答えを求めるのではなく何かにつながるまで続けていこう。